毎月25日は天神市の日、そういえば学生時代、京都の北野天満宮近くに住んでいた時、毎月25日は今出川御前から一条御前まで市が出てました。ということで今回の記事は昨年撮影した天神地区のだんじりをご紹介します。
【沼町】

岸和田天神宮の宮入りは毎年クジ引きなしの天一番です。

鳴り物は正調沼太鼓と呼ばれ、太鼓が自慢の沼の町

大屋根の後枡合には、庄屋の筆頭 沼村の川崎久左衛門が、欄干橋で岸和田藩主 岡部宣勝の行列に直訴した場面が彫られています。 この直訴によって年貢は下げられましたが、庄屋さんは打ち首になってしまいました。


現在も祭りが終わり、だんじりを小屋に入れる時に「おっしゃんしゃん」と呼ばれる相撲を行っています。これは庄屋さんへの感謝の行事だといわれています。

製作:平成14年
大工:大下 孝治
彫刻:木下 賢治
【筋海町】

岸和田天神宮の宮入りは毎年クジ引きなしの天二番です。

二重破風のだんじりです 。

だんじりが良く走るようにとの願いを込めて、纏は「波に兎」のデザインになっています。

大正8、10、11年とわずか4年のうちに3回も地車を新調しました。現在は昭和8年に新調した4代目のだんじりです。


製作:昭和8年
大工:久納 久吉、久納 幸三郎
彫刻:西本 五葉、野村(一元)正
【下野町】

下野町と言えば曳き手が多く綱が長いのが特徴です。

昭和後期の頃は纏が駅前でも、だんじりがまだ商店街に入っていないというくらい綱が長かったです。

毎年宵宮曳き出しの朝午前0時から「梃子祭」を行い、海岸にて一番汐を汲み、安全曳行の祈願を行います。

今のだんじりは平成22年に新調されたもので、高さ3900mmを越える大型だんじりです。


製作:平成22年
大工:佐野 和久
彫刻:岸田 恭司
【並松町】

並松町のだんじりは今年生誕100年を迎えます。

高さは3880mmと言われていますが、見た目以上の大きさを感じさせます。屋根幅が広いのでそう感じるんだと思います。

昔は黒い法被でしたが、今では白い法被のイメージが定着しています。最近は異常に暑いので色を変えたのは正解かもしれません。

大工仕事と彫刻の両方を同一人物が行った珍しいだんじりです。
元々は武家の多かった町で、庶民の祭りに参加したのは明治35年からで、岸和田祭りに参加している町の中では比較的最近参加した町になります。

製作:大正10年
大工:櫻井 義國
彫刻:櫻井 義國
【藤井町】

このだんじりも高さ3900mmを越える大型だんじりです。


彫刻は土路幕から見送りまで「信長公記」で統一されています。



製作:平成4年(平成5年完成)
大工:天野 行雄
彫刻:松田 正幸、木下 賢治
【別所町】

平成11年に町民有志が春木南よりだんじりを購入し、平成14年に40年ぶりにだんじり曳行を復活させました。


明治41年に岸和田天神宮に合祀されるまでは、別所町内には熊野神社があった為 、熊野神社の御神紋である八咫烏(ヤタガラス)を纏や法被のデザインに使っています。



製作:大正9年
大工:永谷 喜代松
彫刻:西本 舟山、玉井 行陽
以上、天神地区のだんじり特集でした。
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