岸和田市中之濱町
今回は岸和田市中之濱町です。通称「なかんば」です。
中之濱町の先代だんじりは残念なことに、昭和20年7月の空襲で焼けてしまいました。岸和田に数あるだんじりの中で唯一、戦火で燃えてしまった だんじり です。戦後の食うのに困った時代に、各戸あたり日掛け10円の積立てを2年間行い、現在のだんじりを作りました。町民にとって非常に思い入れの強いだんじりです。
法被の背中には通常、町名がデザインされますが、中之濱町は町名のデザインではなく、天下泰平と書かれています。
・宮入り神社:岸城神社
・新調:昭和26年(昭和27年完成)
・大工:天野 藤一
・彫師:木下 舜次郎
・土呂幕:正面-平将門の勇戦
右面-加藤清正 九州征伐
左面-本能寺
・見送り:大坂夏の陣
だんじりは、やや小ぶりですが、土呂幕正面の 平将門の勇戦 など非常に精巧な彫物です。
青年団詰所前に置いてあったものです。本物の屋根そっくりですね。
番号持ちは相撲取りです。(昨年の写真ではありません。2008年の撮影です)新調時に一世を風靡した三十八代横綱 照國 萬藏でそうです。
最後の写真の前梃子を見ていただくとわかりますが、つつみの巻き方が他町と違います。そのせいもあり前梃子は他町より角度がついています。
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